洋楽の赤ちゃん（生後0〜2ヵ月）

2020年に入ってから急に洋楽（今のところロックのみ）を聴きはじめた*1洋楽の赤ちゃんであるところの私の記録です。

12月末

・卒論が終わり、海外のロックを勉強したいな〜と思い始める

卒論を執筆しているあいだ踊ってばかりの国をずっと聴いていて、下津さんのインタビューを読んだら外国のバンドの名前がたくさん出てきて興味を惹かれたので

・とりあえずユーチューブで「ロック　歴史」と検索してユーチューバーみのさんのロック史解説動画に辿り着く

youtu.be

みのさんがApple Musicで公開してくれているロック史プレイリストvol.1～6を聴いて過ごす（1950～1990年代の名曲を一通りさらうことができる　ありがたすぎる）→さすがに1950年代と1990年代の曲は音が全然違うな……くらいのことはわかるようになる

みのさんによってユーチューバーに対して持っていたうっすらとした偏見がだいぶ取り除かれました　「みのミュージック」大好きなチャンネルです

・ビートルズの顔の見分けがつくようになる

1月

・AppleMusicに「聴いたアルバム」というタイトルがすこぶる雑なプレイリストを作り、聴いたアルバムから1曲ずつ入れるやつを始める

平均すると1日に4〜5枚聴いてるっぽい

・平田ぱんだのロックンロールの話すごい勉強になる

2月

・発売日に『rockin'on』を買いに行くくらいになり、他のやらなきゃいけないことにやや支障をきたしはじめる

・初めて洋楽のCDを買う。買ったCDは『ボビー・ギレスピーが好きな曲を選んだら、うつろな日曜の朝みたいになっちまった…』です　タイトルが最高じゃないですか？

・みのさんが私の調べたらすぐわかる質問にギターを弾いて答えてくれてうれしかった

https://youtu.be/DaELehdLo8s

・世間話として「ロック聴いてるとギターとか弾きたくなりますよね～」と話した人に「そう思ったその足で御茶ノ水にギターを買いに行くんだよ！」と言われたので御茶ノ水の楽器屋さんに行ってみた。ジミヘンが使ってた種類のギターとかを見せてもらった。もっとギターについて詳しくなってから出直す。

音楽関連の読んだ本

・西崎憲『全ロック史』（人文書院）

これでロックに入門するぞ！というつもりで出てくる固有名詞をひたすらAppleMusicで検索してプレイリストに追加しながら読んだんですが、絶対に入門として読む本じゃなかった。*2

途中で心が折れてメタルのところとかかなり飛ばしたけどそれでも最終的に648曲のプレイリストができました。

その648曲に関しては（冒頭の何秒かだけでも）聴いて自分は「カンタベリーミュージック」というジャンル*3に惹かれる気がする……とか未知の出会いがありまくりだったので結果としては良かったです

とにかくあらゆるジャンルのロックについて書いてある（と思う）ので、自分では手薄になりがちなジャンルの記述を読んで「こんな音楽もあるんだ～」ってなるのが楽しい気がします

「ハードコアパンクと「８ビットのゲームミュージックの融合」である「ニンテンドーコア」（312頁）とか、この本読まなかったら知る機会なかった

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きらきらと散りばめられている訳詩やエピソードがどれも良いので時々読み返したいです。

・渋谷陽一『ロック　ベスト・アルバム・セレクション』（新潮社）

これを実質的な入門書代わりに使いました。

1988年の本なので、最近のディスクガイドに載ってないアルバムが載ってるところが良いです

Vanilla Fudgeとかそうでした

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・ブレイディみかこ『花の命はノー・フューチャー』（ちくま文庫）

・同上『アナキズム・イン・ザ・UK　壊れた英国とパンク保育士奮闘記』（ele-king books） 

・同上『いまモリッシーを聴くということ』（ele-king books）

・同上『THIS IS JAPAN　英国保育士が見た日本』（新潮文庫）

洋楽聴き始めてこの人の本が読めるようになって良かった。

政治的な内容で、かつ面白いです。

・久保憲司『ダンス・ドラッグ・ロックンロール　誰も知らなかった音楽史』（音楽出版社）

・同上『ダンス・ドラッグ・ロックンロール２　”写真で見る”もうひとつの音楽史』（同上）

・同上『ダンス・ドラッグ・ロックンロール・ディスクガイド』（同上）

海外のロックとドラッグがどれだけ密接に関係してるかってことが書かれています

クスリ漬けになっていた頃のデヴィッド・ボウイが「薬物がない場所」を求めて日本で半年暮らしたって話（『ダンス・ドラッグ・ロックンロール２　”写真で見る”もうひとつの音楽史』108頁）とか、「日本の音楽を聞けばクスリをやらなくても良い音楽は作れるということがわかる」って外国の人が真面目に書いてる（これはこの本じゃないんですが）のを読むと面白い

（ビートルズは）「ガール」でハッパを吸ってる音を入れ（タバコはあそこまで深く吸わない）、俺たちはマリファナをやっているんだということをみんなに披露しようとしていたことはよく知られている。（『ダンス・ドラッグ・ロックンロール２　”写真で見る”もうひとつの音楽史』87頁）

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・松村雄策『僕を作った66枚のレコード』（小学館）

私が高校生の頃心酔していた塾の先生がいわゆる「ロック語りたがりおじさん」で、それが初めて洋楽に興味を持つきっかけになったので、「ロック語りたがりおじさん」の書いたものにはつい興味を惹かれてしまう。（先生が「ドアーズは知ってるか？」って言ってたのすごい覚えてる　ドアーズ大好きになりました、先生……）

この松村雄策さんはビートルズ信奉おじさんでビートルズについての語り口がアツくて良かったです

・大友良英『学校で教えてくれない音楽』（岩波新書）

良かったアルバム９枚

この画像のやつやってみたかったので、やりました。

・ドアーズ『The Doors』（1967）

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キーボードがかっこよすぎる

ギリシャラブってバンドが好きなんですけど、ボーカルの天川さんがインタビューで「ドアーズの歌詞が好き」と言っててそうだろうなと思いました　同じ波動を感じる

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・Sex Pistols『NEVER MIND THE BOLLOCKS』（1977）

基本的に流し聞きだし、英語力は大学受験をピークに直滑降を続けているんですが、そんな私でもわかるくらい「No Future」って連呼してたので好きになりました。

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・The Strokes『Is This It』（2001）

声を張り上げたときのザラつきがチバユウスケに似てる気がします　全然的外れかもしれませんが

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・Primal Scream『Evil Heat』（2002）

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PVこんなかんじなんだ　知らなかったです

Primal Screamはとにかくアルバム通して聴いたときにめちゃくちゃ気持ちいいので大好きになりました

『スクリーマデリカ』も『Beautiful Future』も

時々目覚ましか？　ってくらい明るい曲もあってビビるんですがそれもベスト盤で聴いたらけっこう良かったりしました

「Rocks」バイトの休憩中に聴いたら明るい気持ちになった

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・Mike Oldfield『Tubelar Bells』（1973）

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この、鉄のモニュメントみたいなやつ……が映画『音楽』に出てきたので聴いてみたらめちゃくちゃすごいアルバムでした

・Jonny Thunders&The Heartbrakers『L.A.M.F』（1977）

「Chinese Rocks」がかっこよくて好きです

あととにかく「Blank Generation」が好きなので、このアルバムでも聴けるのがうれしい　リチャード・ヘルがメンバーにいたからでしょうか

↓毎回前奏の部分で「こんな曲だっけ？」って思ってから「ヒヤア～～～」みたいに聞こえる第一声を聴いて「これこれ～～～～～！！」ってなる

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・Television『Marquee Moon』（1977）

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・Clap Your Hands Say Yeah『Clap Your Hands Say Yeah』（2005）

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自棄になってるみたいなボーカルが良い

・the Beach Boys『Smile』（2011）

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 ジャケットの絵よく見たらめちゃくちゃ狂気的なんですが、そういうかんじのアルバムでした

好きになったバンド

上に挙げた9つを除いて、

クラフトワーク、The Stone Roses、Oasis、Pixies、エコバニ、the Byrds、Meat Puppets、スパークス、ジャパン、Tame Impalaなどを好きになりました。

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Meat Puppetsはニルヴァーナのカバーで知りましたが、元もカバーもめちゃめちゃ良かったです

（まだ）よくわからなかったバンド

the Rolling Stones、Led Zeppelin、プリンス、U2

ハードなロック分からないがちでした

これから良さがわかるようになっていきたいです

 成長の記録

・1950～2000年のなんとなくの時系列が頭の中にできた

・前提知識を手に入れたことで読める本が増えた

・「洋楽はおしゃれ」「何歌ってるかわからない」という引け目があって洋楽を敬遠してたけど、そのあたりのことが気にならなくなった（おしゃれな洋楽もあればおしゃれじゃない洋楽もあるし、何歌ってるかはわからない方が良いこともある）

・もともと耳栓代わりに常に何かしらの音（邦楽だったり芸人のラジオだったり）を耳に入れているタイプだったんだけど、洋楽にしてから読書などの作業がはかどるようになった。日本語を聞きながら日本語を読むのは難しい

生後2～4カ月の目標

・ビートルズの声の聞き分けができるようになる

・ボーカルだけじゃなく楽器に意識を向けて聴いてみる

・『rockin'on BEST500DISC 1963-2007』を制覇する

・ロック以外のジャンルにも手を出す

*1:環境音楽として聴いていることが多いです

*2:入門書じゃないので、それはそう

*3:音源のジャケットがパステル調でかわいいことが多い　検索して見てみてほしい

2020年2月17日 ADVANCEの酸素

🦀

OP

フリートークの締めが

カズキさん「権力を持つと人は変わっちゃうから」

ユウキさん「あらゆる権力は腐るから」

でした。どんなライブ？

カニ

今回「カニ」と「反論」がちょっと別格で好きすぎました！！

このネタで使ってたあれ（ネタバレ配慮）、ADVANCEの自作ですよね？

ADVANCEはどんどんできることが増えててすごい！！

前衛芸術家になったのかと思いました

「ADVANCE FREAKの最後のネタ」感もありました、往年の「カメを見るとダメージを受ける人」のような……

反論

私はADVANCEのネタでは「無題」というネタが一番好きなんですが（前のブログのタイトルが「無題」だったのは勝手に真似をしてました）、「無題」を見たときと同じくらいドキドキしました！！！！！！

興奮してアンケートに「天才です！！」って書いちゃったけどそんなのは言わずもがなですね

「カンペを見ることを前提に作ったネタ」らしく、確かに机に貼った台本をめちゃくちゃ読んでいたんですが、私はこういう、絶対にADVANCEからしか出てこない突然変異的なネタが大好き……

台本集*1でいつでもこのネタの台本が読めるの最高すぎます！！！

結果発表

「交通量調査」とこのネタではユウキさんの投げやりな演技が見られて楽しかったです。

カズキさんは漫才コントやコントでよくヤバい人の演技をしているのでそういう人の演技は板についているかんじがありますが（？）、ユウキさんの演技は比較的レア

次の「エンタの神様」とともにお笑いファンの感情をくすぐるネタでした

霊感

オチが一番好きでした。

台本集の解説にこのオチに決まるまでの紆余曲折のことが書いてあって、繊細な操作を経てこうなったんだな〜とわかりさらに好きになりました

お医者さん

このネタも超〜〜〜〜〜面白かったです。「カニ」と「反論」を別格とすると、このネタが一番好きでした。

好きなところたくさんあったけどネタバレになりそうなので控えます、色んな人に見てほしい

カードゲーム

コントを10本も見てこのネタどんなネタだったっけ？っていうのがない、粒ぞろいのネタたちでした。

これはルールが複雑なネタだったな……と思っていたらユウキさんの感想note見て笑いました

全体的な水準がとても高くて、ADVANCE FREAKを開催するたびにどんどん面白くなっていってたのを思い出しました

去年はADVANCE FREAKという形では新ネタライブはなかったけど、その間もADVANCEは進化を続けていたんだなあと思いました

ADVANCEの新ネタライブが大好き！！！

🦀

〜他に思ったこと〜

・ギャバホイさん改名してから初めて見られて嬉しかった。先月から新ネタしかやってないって本当にすごい人だ……と改めて思いました

・立山さんの髪型が変わったのはツイートでなんとなく知っていたけど太陽の小町ヤスダさんの髪型も変わっててびっくりしました　太陽の小町の漫才めちゃくちゃ面白かったな～

・「芸人Aライブ」で見たときもそうだったんですが、最近たましいおおくすさん見るたびに「身長伸びた？」と思う　自分でもどうしてかわかりません

打ち上げライブ「パン」も和気藹々としていて楽しかったです。

note.com

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🦀

酸素の感想ではないんですが、ユウキさんが改名してる！！！！！？？？？？

あまりにもしれっと改名されているのでこれからずっとこの名前なのかどうかもわからないけど、「ユウキ・ミズハラ」って語感めちゃくちゃかっこいいですね！！

*1:昨年末の「芸人A」から始まったADVANCEの物販。「酸素」のネタが読めるのは第四弾。ネタの台本と解説は芸人の物販で一番嬉しいことでよく知られています。本当にありがたいです。「芸人A」のときカズキさんが「読み物としての体裁を整えてあるからとても読みやすい。普段はこんなもんじゃない」という旨のことをおっしゃっていた気がしたので、普段はどんなかんじなのかも気になります