「容姿ネタ」について考えるときに私の考えること

最近「容姿ネタ」にまつわる言説を見てもやることが多かったので、自分の考えを整理してみました。

といっても私は具体的な「容姿ネタ」については無知であり、ほとんど憶測で書いているので、おすすめの容姿ネタがあったら教えてください。

私の思い出

あなたは「つまらなそうな顔をしている」という理由で怒られたことがありますか？

私は小学校の頃に２度、中学校で１度の合わせて３度あります。

最初の１回、小学校４年生の時の担任は「つまらなそうな顔」とかでもなく「なんて顔をしているの」と叫んでいました。

その一言はNHK以外のテレビを見ない家庭で育ち『エンタの神様』のにしおかすみこの真似をして突然奇声を上げる男子を怪訝な目で見るなどしてクラスでなんとなく浮いていた当時の私をして見事！　いじめの対象へと転生させました。

私の顔についての否定的な言及が教師によって解禁され、「こいつはいじめてもいい」という空気が涵養されたためでしょう。

ここで一つの疑問が生まれます。

彼女たち*1はお笑い芸人のモノマネをして私の「容姿いじり」をしたのでしょうか？

私をいじめた小学生たちは小学生なりにワードを繰って「顔面土砂崩れ」などと言っていましたから、容姿についての言及で笑いを生み出す、いわゆる「容姿いじり」をしたかったのかもしれません。

しかし、教師たちによる私の容姿への糾弾はそんな悠長なものではなく、もっと切実な動機で行なわれていたように思います。

私の開いてんだか閉じてんだか分からない重たい一重瞼の目、それをさらに押し潰す頬の肉、ふてぶてしく垂れ下がった口角は、彼女が望む「安心・安全、みんながニコニコ楽しい教室」にはあってはならないものだったのです。

そうでなければ、おしゃべりをしていたわけでもなく、（教室の最前列の席に座っていたので）不快な顔面を他の生徒にお披露目していたわけでもない私を授業を中断してまで𠮟責する理由が思い当たりません。

「容姿ネタ」が根絶されたとしても……

EXITの兼近さんは「ワイドナショー」でお笑い芸人の容姿いじりを「サーカスのナイフ」に喩えたそうです。（番組を見てないので、Twitterの孫引きですが）

お笑い芸人による容姿への言及が、成功しているかどうかは措くとしても他者を笑わせるために装飾された煌びやかなナイフであるとすれば、私が向けられたのはさしずめ不審者を捉えるための「さすまた」だったのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、私の顔は「安心・安全、みんながニコニコ楽しい教室」からはなんとしてでも排除されなければいけないものだったのですから。

言わずもがなですが、私は「だから容姿ネタはいい。もっと盛んにやるべきだ」と主張したいわけではありません。

お笑い芸人は客の空気を敏感に察知するので、客の側に「容姿ネタは笑いにくい」という空気*2が完成すれば容姿についての言及は避けられるようになるでしょう。

「安心・安全、みんながニコニコ楽しいテレビ」「誰も傷つかないお笑い」のために容姿ネタが排除されつつあるのは確かです。

では、もしも「容姿ネタ」が根絶されたところで——学生時分の私のような思いをする人はいなくなるのでしょうか？

残念ながら、そのように楽観することはできません。

私が標的となった容姿への言及と、お笑い芸人による容姿への言及はそもそも違う動機によって行われているからです。

 日常に張り巡らされたルッキズム

「さすまた」としての他者の容姿へのジャッジは、誰しも無関係ではありえません。

例えば「さっきのコンビニの店員態度悪かったな」「ウーバーの配達員愛想悪かったな」という素朴な感想は、自分が望む「安心・安全、みんながニコニコ楽しい社会」の侵犯者に対するミニさすまたです。

これが会社ぐるみで行われるとき、履歴書に証明写真の貼付を必須とするシステムに代表される「顔採用」へとつながっていきます。

「こんなに太っている人間は自己管理がなっていないに違いない」「こんなにふてぶてしい顔の人間は勤労態度も悪いに違いない」*3とかいって「安心・安全、みんながニコニコ楽しい会社」にはいてほしくない存在であると見なされるわけです。

「笑顔が一番」という一見道徳的に正しいと思われる価値観ですらルッキズムの賜物であると言っても言い過ぎではないでしょう。

「笑っていなくても笑っているように見える口元」を持って生まれた人間と「怒っていないのに怒っているように見える口元」を持って生まれた人間がいて、「笑顔が一番」という価値観のもとでは後者が迫害されるのです。

これがルッキズムでなくてなんでしょうか。

なぜ美容整形に「口角挙上術」（下がった口角を引き上げる方法）があるのかを考えてみても分かることです。

おわりに

ここからは私の想像ですが、現在「容姿ネタ」の担い手であるとされている芸人のなかにはかつて「さすまた」に捕らえられてきた（つまり、容姿が原因で共同体の安心・安全を脅かす存在であると見なされ、迫害されてきた）人が少なくないのではないでしょうか。

ある一面では彼ら・彼女らは紛れもなくルッキズムの被害者であるにもかかわらず「容姿ネタ」というルッキズムの体現者であると見なされている現状を思うにつけ、やるせない気持ちになります。*4

容姿が「悪い」という理由で排除されてきた人間が、お笑いというサーカスの舞台では「悪い」ことを（「笑える」という）「価値」に変換できたのだとしたら。

そして今、サーカスの舞台にも「悪い」ことについて言及することは（視聴者の安心・安全を脅かすから）「悪い」、というさすまたが介入しつつあるのだとしたら。*5

*1:私に対して「つまらなそうな顔をするな」と言った教師は全員女性でした。これは男性教師には差別心がないということを意味しません。単に女性である私の容姿に男性教師が言及した場合セクハラで訴えられるおそれがあるからでしょう。

*2:私自身この「空気」のなかにいるからこそ、この文章を書いています。

*3:お笑いというサーカスの舞台ですら規制される容姿への言及は、確かに日常生活においても規制されていくでしょう（そうなってくれないと困る）。しかし、ここで書いたようにかつて容姿への言及であったものは「道徳的な価値」へと変形して延命するでしょう。「目がぱっちり二重でイイネ」が「聡明で誠実そうな目だ」とか。「健康な肉体だから健康な精神が宿っているんだろう」とか。ルッキズムの廃絶について私が楽観的になれない理由がこれです。

*4:彼らはある差別構造の被差別者であるから差別を行うことについて免罪されるべきだという主張ではありません。

*5:たくさんの脚注を駆使して「容姿ネタ」によっぽど思い入れがある人みたいな文章を書いてしまいましたが、単に「容姿ネタ」についての議論を見ていると「私の思い出」に書いたような忌まわしい記憶がよみがえるから嫌だなあ。という理由でこの文章を書いてきたので、具体的な「容姿ネタ」芸人さんの顔が浮かんでいるわけではありません。アインシュタインの稲田さんくらい？　３時のヒロインが容姿ネタやめるっていうのはTwitterで見ました。シシガシラのネタはタイムラインの評判がいいからYouTubeでいくつか見て面白かった。ここで名前を挙げたような芸人さんが「容姿ネタ」を取り上げられたからといってお笑いでやっていけなくなるなんて全く思わない。ただ、「イケメン」「美女」がキャラになるのに「ブサイク」がキャラにならないっていうのは「顔採用」に限りなく近い論理だなと思うし、容姿偏重社会のしわ寄せが（容姿偏重社会における）弱者にいってるなと思う。

1行日記＋読書日記（5月〜）

５月第１週

５月１日（土）

古書ロカンタン、小杉湯、中野のブックファーストへ

５月２日（日）

営業再開した渋谷のMARUZENジュンク堂へ、そのあとおいしいハンバーガーを食べた

５月３日（月）

荻窪の無印良品がリニューアルセールをしていて、カレーを３つ買った

５月４日（火）

お昼にお友達と電話をして、海鮮丼を買いに行った。

５月５日（水）

西荻窪しんこぺでホットケーキとクリームソーダを食べた。かんじの良いお店だった

５月６日（木）

一週間に一回の登校日なので、図書館を回って本を借りて帰った

５月７日（金）

近くにランチをしにきたらしい母が大きいショートケーキを届けてくれた。大きすぎて、箱から取り出すときにうっかり崩してしまい悲しかった。

【読んだ本】

・坂口恭平『躁鬱大学』（新潮社）

・アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』（新潮新書）

・荒井裕樹『障害者差別を問いなおす』（ちくま新書）

・博『明日ちゃんのセーラー服』①〜③（集英社）

・宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くなる』（晶文社）

ゴールデンウィークは自分の心身を楽にするための本を選んで読んだ。コロナを人にうつすことを最初に「人殺し」と表現した人間は事態の収束後にしかるべき罰を受けてほしい。『スマホ脳』は感染症にまつわる言説を絶えず流し込んでくる機器を遠ざけるために。『急に具合が悪くなる』は一方的にフォローしているツイッターの人が読んでいるのを見て手に取った。コロナ禍で「急に具合が悪くなる」不安に怯えながらこの本を読んだということをこの先も覚えていると思う。『明日ちゃんのセーラー服』は画集のように眺めた。『躁鬱大学』は書店で見かけるまで買うと決めていたわけではなかったけど、開いたときのくったりと手に馴染む感覚を気に入って買った。中身を読んで、その直感は間違ってなかったとわかった。障害学に惹かれるところがあって『障害者差別を問いなおす』など「青い芝の会」の関連書籍を集めはじめている。「健全者」である私が障害学に救いを見出そうとするのは「フェミニズムで得をする男」と同じように醜悪かもしれないとも思う。他に、外山恒一『政治活動入門』の第３章「"戦後史"非入門」をノートを取りながら読んだ。

【来週やること】

・『レズビアン・アイデンティティーズ』を読んでレジュメを作る→『レズビアン・アイデンティティーズ』読めなかった

・16日の文フリに置く発行物の準備→途中

・粗大ゴミに貼るシール買う→クリア

【5月中にやること】

・眼科に行く

第２週

５月８日（土）

代々木上原で按田餃子とパフェを食べた。按田餃子に行ったのに餃子を食べなかった。自家製コーラが売り切れだったので、次回飲みたい。

５月９日（日）

久しぶりに下北沢に行った。中華、謎の喫茶店、古着屋、かき氷。下北沢はいい街だ。

５月１０日（月）

バイトをしていたら網戸が外れて、どうしても自分で直せなかったので管理会社に電話したけど連絡が来ない。自分で直せるやろって思われてる？

５月１１日（火）

発表が終わってどっと疲れがきた。網戸は直った。大家さんがSMSでメッセージをくれたのでお騒がせしましたと返信した。

５月１２日（水）

インターネットの女子校最高言説（「女子校にいた頃は人間でいられた」）、アンチ女子校最高言説を色々と読んでしまった。私は「学校に通いながら人間でいるのは無理だよ」派。

５月１３日（木）

暖かくなってきて、腐らせるのが嫌で自炊から遠ざかっていたので、スーパーで野菜をたくさん買った。ジャーマンポテトとなすに大葉と豚肉を挟んだものを作りたい。

５月１４日（金）

これからオクトーバーフェストを開かないとおかしいくらいの量のジャーマンポテトを作った／お昼に近所のフランス料理屋さんで買ったシュークリームがおいしすぎて夜にシブーストを買いに行った

【読んだ本】

・信田さよ子『家族と国家は共謀する　サバイバルからレジスタンスへ』（角川新書）

・武藤紀子『宇佐美魚目の百句』（ふらんす堂）

・片山由美子『鷹羽狩行の百句』（ふらんす堂）

・中島岳志『自分ごとの政治学』（NHK出版）

私のような高校の公民の成績が10段階評価の5（4が赤点）、受験世界史以外の社会の勉強を一切せずに大学に入ってしまった人間a.k.a.教育の敗北でもコロナ禍の日本に1年いたら政治意識のようなものが芽生える。『自分ごとの政治学』は1時間くらいで読める小冊子。物心ついた頃からずっと消費税が上がり続けているし、日本って「大きな政府」なのではというイメージがあったけど全然違った。最終章が特に面白かった。私は母親からも父親からも適宜体罰を受けて育ったけど、よく考えたら当時40代前半の体力の充実した男性が当時6、7歳の子供に力いっぱい暴力を振るうのってだめじゃない？　少なくとも、外でやったら犯罪だよね？　と以前から「家族」にまつわる不思議を感じていたのが『家族と国家は共謀する』を手に取るきっかけになった。春休みは俳句が読めたのに学校が始まったら読めなくなった（時間がないとかではなく、何が書いてあるのかまた分からなくなった）……と落ち込んでいたけど宇佐美魚目をきっかけにまた俳句とつながれそう。「朧夜を泪のごとく湧きしえび」良すぎる。鷹羽狩行は好みではなく、「うるせ〜w」と思いながら読んだけど否応なくすごさを分からせてくる句もあった。「行く春やキリストは垂れ釈迦は臥し」とか。

【来週やること】

・31日が〆切の原稿の準備→まあまあ

第３週

５月１５日（土）

朝から図書館に行って、１００円ショップで栓抜きを買った。これで母にもらった梅ジュースを炭酸で割って飲めるようになる

５月１６日（日）

ほしかったガチャガチャ「魚ンパクトミラー」をお友達が送ってくれて嬉しかった(^o^)v／発送作業をしたりなすに大葉と豚肉を挟んだものを作ったりした。

５月１７日（月）

バイトの休憩時間に外に出たら春が終わってるってことがはっきりと分かった。天気が悪いと元気がなくなる人間なので、梅雨をどう過ごそうかな

５月１８日（火）

中野ブロードウェイの地下で砂糖とネイルポリッシュを買い、ブックファーストを見て回り、ミスドでお昼ごはんを食べて無印良品で夏ものの布団を手に入れた。冬用の布団を干せる晴れ間が来ると良い

５月１９日（水）

バイト終わり、落ち込んでいたので散歩がてらスーパーへ。ブロッコリーは苦手なんだけど、味玉サラダを作りたいからブロッコリーを買った。大葉が余ってるからなすと豚肉も買った

５月２０日（木）

髪を切ってから学校へ。久々におでこを出す髪型にした。／自分のための時間割を作り始めた。うまく運用できるようにしていきたい

５月２１日（金）

近所の中華料理屋さんで出前を取った。前回電話したときはまん延防止なんたらで注文できなかったから、念願だった。

【読んだ本】

・大澤真幸『文明の内なる衝突　テロ後の世界を考える』（NHKブックス）

・斎藤環『母と娘はなぜこじれるのか』（NHK出版）

・信田さよ子『母が重くてたまらない　墓守娘の嘆き』（春秋社）

・坂口恭平『お金の学校』（Sakaguchikyohei）

資本主義が悪いのは、自明😠となんとなく思ってたけど、それだけじゃ全然だめでもっと資本主義のことを知らないといけない。

萩尾望都ですら両親から漫画家をやめるように言われていた（現在は和解？）というのを読んで、親って……。とめまいがした。『お金の学校』を読んでいたらなぜか1年以上決まってなかった修論のテーマみたいなのを思いついてラッキー。坂口恭平の文章は期末試験が終わってから夏休みが始まるまでの短い間の「なんでもできる」という気持ちで体を満たしてくれることがある。

第４週

５月２２日（土）

緑内障の検査をしに眼科へ行ったら診察料が思ったよりも高額で「ミ゛」になったけれども、それでも保険適用で３割負担になっていた。ありがとう国民皆保険制度。

５月２３日（日）

貴重な晴れ間なので朝から洗濯の鬼と化し、布団を冬ものから夏ものに変えた。

５月２４日（月）

私って実は朝型なのでは？という気付きがあり、朝の時間を目一杯使うためにバイトのシフトを30分遅くしたら夕方が長すぎて死にそうになった。バランス……。

５月２５日（火）

自炊の満足度が低いから外食をしたくなってしまうのでは？肉料理を作ろう。と鶏ささみのピカタを作ったら失敗して泣きそうになった

５月２６日（水）

ピーマンにトマトとチーズを詰めて肉で巻く「ピーマンのミイラ巻き」という料理を作ろうとしたら8個中6個崩れた。

５月２７日（木）

実家→所沢古本まつり→大学→よしもと漫才劇場　と久しぶりに長距離の移動をした。

５月２８日（金）

「百万年書房」ってすごくいい名前だから百万年書房の本を集めようと思い、近所の本屋さんで百万年書房の本を２冊買った。

【読んだ本】

・仲正昌樹・米原康正・信國太志・根本敬・菩提寺伸人『東京80年代から考えるサブカル　ストリート・音楽・ファッション・宗教・現代思想』（図書新聞）

・湊圭伍『そら耳のつづきを』（書肆侃侃房）

・TVOD『ポスト・サブカル焼け跡派』（百万年書房）

・土井隆義『キャラ化する／される子どもたち　排除型社会における新たな人間像』（岩波ブックレット）

第５週／６月第１週

５月２９日（土）

久しぶりに焼肉を食べてハッピーになった。肉料理は自分で作るよりも外で食べる方がおいしいなあ……。

５月３０日（日）

午前中は『日本大陸』のアーカイブを見た。どう考えても破ることになる締切があるけどその分他の作業が捗った。

５月３１日（月）

会場で『煉獄』を観た！煉獄は祝祭的なライブだから好き。ライブ後にお友達とだらだら喋るのもできて良かった。

６月１日（火）

近所の図書館を利用したいので、住民票を移すことにした。とりあえずもともと住んでいた市に転出届を請求してみた。2週間を過ぎていると罰金を取られるらしい。怖いよう

６月２日（水）

バイトの休憩中にトマトうどんを作った。明らかにスープが多すぎる、おかしいと思ったら水だけ２人分の分量で入れてた。リベンジしたい

６月３日（木）

６月４日（金）

【読んだ本】

・大原扁理『なるべく働きたくない人のためのお金の話』（百万年書房）

・和山やま『女の園の星』①②（祥伝社）

・菊地成孔『次の東京オリンピックが来てしまう前に』（平凡社）

 ・上野千鶴子『情報生産者になる』（ちくま新書）

・梅棹忠夫『知的生産の技術』（岩波新書）

【読みたい本】

・鶴見済『０円で生きる　小さくても豊かな経済の作り方』（新潮社）

・石山修武の本

６月第２週

６月５日（土）

６月６日（日）

６月７日（月）

６月８日（火）

一日に大量に届くメルマガを一度に解除できる日がいつか来ることを願っていたけど、それが今日だった。ハピネス

６月９日（水） 

SNSイヤイヤ期になってきたので昨日からSNS断捨離をしてる。この日記もいったんやめます

【読んだ本】

・坂口恭平『家族の哲学』（毎日新聞出版）

・栗原康『アナキズム　一丸となってバラバラに生きろ』（岩波新書）

伊藤聡「【雑記】なぜお笑い芸人の多くは、批評を嫌う傾向があるか」に対するライブシーンの一観客からの応答

この記事ではライブシーンの一観客の立場から伊藤聡氏のツイートやnoteに応答し、また、触発されて考えたことを述べます。

はじめに伊藤氏のnoteについて私見を述べるならば、「『お笑い批評をすると芸人から嫌われる』という大まかな雰囲気については当たっているが、記述を細かく追うと頷けない点が多くある」と思います。

私自身お笑いに詳しいわけではなく、かなり偏ったお笑いファンであるという自覚はありますが、各々が目に見える景色を語ることでお笑いについて語る土壌が拓けるのではないかと信じています。

お笑い芸人さんの多くは、批評されるのを嫌う傾向がありますよね。映画批評、文芸批評などは創作と相互補完的で、作者からもおおむね歓迎され、不可欠になっているのに、なぜお笑い批評は当事者から（ほとんど生理的な嫌悪感をともなって）拒否されるのか。理由が知りたいです。

— 伊藤聡 (@campintheair) 2021年1月9日

note.com

伊藤聡氏のnoteについて

まずは伊藤氏のnoteに応答します。

1. 媒体の非対称性
2. なぜお笑い評論は野暮なのか？
3. ネタバレ（賞レース前）問題
4. 「芸人さん同士なら批評はOK」は本当か？

引用の中はすべて伊藤氏のnoteの引用です。

媒体の非対称性

伊藤氏のツイートやnoteを読み、まっさきに「映画雑誌、文芸誌に載っている批評」と「SNSへの投稿」が同じ「批評」として扱われていることに違和感を覚えました。

映画ならフィルマークス、本ならブクログやブックメーターに投稿される一般人の感想が「映画批評」「文芸批評」として扱われることはほぼないでしょう。

映画雑誌、文芸誌の批評と比べるべきは「お笑い専門誌に載っている批評」ですが、お笑い専門誌に批評が載っているのかは寡聞にして知りません。 

また、芸人さんとお笑い関連のライターの方がSNS上で揉めていたのも見かけたことがあります。

お笑いルポライターのことかーーーーーーーーっ！！！！

例えば……それ以外の時期には映画は見ないのに、日本アカデミー賞の時期だけノミネート作品を観て点数を付け、ツイートする人は「映画関連のライターの方」でしょうか？

否。そのような様子がおかしいお客さんの流言飛語を「お笑い評論」に含めてはいけません。

残念ながら現状では演者や関係者、お笑いファンまでもが彼らのツイートを「お笑い評論」だと思ってしまっています。

伊藤氏が観測した揉め事は、SNSへの投稿を「お笑い批評」に含めることの弊害が噴出した一例であるといえるでしょう。

なぜお笑い批評は野暮なのか？

お笑い批評が野暮ったく見える理由を言語化するならば、「お笑いというエンターテインメントの最良の部分は『舞台上の振る舞いを見て笑う』ことにある」という価値観が強固だからでしょう。

実際に「お笑いというエンターテインメントの最良の部分は『舞台上の振る舞いを見て笑う』ことにある」のかどうかは分かりません。

しかし、お笑い批評を無粋で野暮ったいと感じるとき、我々は上述の価値観の枠内にいます。

お笑い批評は確かに楽しい、面白いかもしれない。ただし、その面白さは舞台上の振る舞いを見て笑う面白さとは全くの別物です。そしてお笑い批評は「舞台上の振る舞いで笑わせる」よりは面白くない＝野暮ったいのです。

これは後述する「お笑い批評＝二次創作」説にもつながります。 

ネタバレ（賞レース前）問題

私がライブで見たネタについて書くことをためらう最大の理由がこれです。

 一年に一回テレビで放映されるいくつかの賞レースには、それぞれ数か月に及ぶ予選期間があります。

準備期間は人によってまちまちですが、賞レース前に見るネタは「賞レースに持っていくネタ」かもしれないのです。

面白いネタは何度見ても面白いとはいえ、芸人を応援する気持ちが強いほど他の人（特に賞レース会場にいるお客さん）にも初見の衝撃を味わってほしいと思い、ネタの内容について詳しく書くことは控えます。

この心性とネタの一挙手一投足を詳細に分析するお笑い批評との相性は最悪です。

これは「配信の有無」にも匹敵する問題だと思います。*1

確かにその通りなのですが、ここで疑問なのは、海外ではコメディ映画もさかんに批評されていることです。コメディ映画はまさしく構造が重要なのですが、たとえばメル・ブルックス作品の構造を批評としたとして、次の映画が笑えなくなるかというと、特にそんなこともなくて、わかっていても笑ってしまう。こうした差異がなぜ起こるのか。

揚げ足を取るようですが、「海外のコメディ映画批評」と対置させるべきは「日本のコメディ映画批評」では？*2

「芸人さん同士なら批評はOK」は本当か？

そして芸人さんによるお笑い批評は、誰からも決して嫌われないし、たくさんの人が聞きたがり、聞いた人はなるほどと納得する。それは同じ専門家として信頼できるからであり、芸人さんどうしなので思いやりもあるし、あまり厳しい批評はせず、根本に愛情があるからというような理由があるからと推測されます。

賞レース当事者、ベテラン勢のお笑い批評が芸人から歓迎されているとすれば、同業者だからではなく実績があるからだと考えます。

今日、賞レースの審査員席には「実績のある芸人」が並んでいます。*3

実績のある芸人は今後も賞レースの審査員になる可能性があるため、話を聞いておいて損はないというわけです。

反対に何の実績も持たず面白いとも思われていない芸人が賞レースを見に行ってネタに点数をつけたとしても、誰からも相手にされないでしょう。

つまり、お笑い批評が芸人から拒否される理由は書き手が「素人」だからではないのです。

プレイヤーではないという理由で（「じゃあお前が笑わせてみろよ」）全てが退けられるならば、作家という職業は成り立ちません。

ライブシーンの一観客として 

ここからは伊藤氏のnoteに触発されて考えたことを述べます。

1. お笑い批評と映画批評、文芸批評の違い
2. 「お笑い批評＝二次創作」説
3. これからどうしていくのか？ 

お笑い批評と映画批評、文芸批評の違いは「二度目の鑑賞に寄与するかどうか」

お笑い批評と映画批評、文芸批評は「二度目の鑑賞に寄与するかどうか」に違いがあるのではないでしょうか。

最近では『TENET』の考察が「読む前と読んだ後では映画が全く違って見える」と話題になっていましたね。

批評家が引いた補助線によって作品をより深く鑑賞できる、というのが映画や文芸における批評の役割の一つです。

一方で、お笑いでは初見で分からない＝返りがないくだりは次に見たときには削除ないし変更されてしまっている可能性があります。*4

では、お笑いについて語る言葉はすべて無意味なのでしょうか。私はそうは思いません。

ファンの言葉、行動によって批評における「より良い鑑賞」への導き、お笑いに置き換えるなら「より笑いやすくする」ことは可能だと考えます。

一例としては「人柄（存在）を周知する」ことです。

時にラジオの書き起こし、時にファンアートによって好きな芸人について知ってもらおうとするお笑いファンの運動は、批評とは呼ばれないがクールなはたらきであると感じます。

「お笑い批評＝二次創作」説

お笑い批評に限らず、ライブレポ、ファンアート、写真を撮ることなど「舞台上の振る舞いを見て笑う」以外の行為はすべて「二次創作」であるといえます。

二次創作は決して自己目的化してはいけません。

今回の件に即していえば、「批評をしたい」という気持ちが「舞台上の振る舞いを見て笑う」よりも先にあるお笑い批評は不潔だということです。*5

また、二次創作である以上作者＝芸人からの批判を免れることはできないでしょう。

ライブレポやファンアートを拒否するか歓迎するかは芸人によって違います。

自分の応援する芸人がそのどちらなのかが分からず、ハラハラしながらもライブレポやFAを上げるという体験は多くのお笑いファンがしているのではないでしょうか。

お笑い批評だけを特別視する理由は見当たりません。

これからどうしていくのか？

この記事ではお笑い批評について考えてきましたが、私自身の関心は「お笑い批評」よりは「ライブレポ」にあります。

しかし、今まで好きな芸人の好きなところを知ってほしくてライブレポを書いたり、取り下げたりを繰り返してこなければ、伊藤氏の論に触れてもここまでお笑い批評について考えることはなかったでしょう。

好きな芸人の好きなネタについて書きたいと思ったとき、それをためらわせるものは何なのかが少し分かったような気がします（ネタバレ問題……）。

我々お笑いファンが今日からでもできることは「批評」「評論」と「悪口」「中傷」をしっかり区別すること、賞レース放送後だけ雨後の筍のように湧いてくるお笑いいっちょ噛みアカウントらや、YouTubeやTikTokのコメント欄に蔓延る悪意に満ちたコメント主らを「お笑い評論家」と揶揄するのをやめることではないでしょうか。

そして色んなジレンマと戦いながらも、好きなお笑いについて、好きな芸人について語り続けることです。

難しいけど、やっていきましょう。 

*1:コロナ禍で配信が増えたことがお笑いについて語る言葉に与えた影響には興味があります。

*2:それはさておき、個人的には賞レース後（たとえば、動画に残ってから）の構造分析が笑いを消すということはないのではという気がしています。

賞レース前に気を付けるネタバレは構造というよりも台詞や小道具の次元の話であって、会場のお客さんにまっさらな状態で笑ってほしい、という気持ちがそうさせるというか……。

あと、構造分析で笑いが消えるなら「天丼」や「ダブルボケ」などの技法は名付けられたそばから消えていくのでは……？

*3:「素人」が賞レースの投票権を剝奪された経緯については手条萌さんの評論『ゼロ年代お笑いクロニクル　おもしろさの価値、その後。 - 手条萌（from 強い気持ち・強いしらす） - BOOTH』に詳述されています。

*4:もちろん、難解なくだりをそのまま残しておく芸人もいます。

*5:言うまでもなく、「舞台上の振る舞いを見て笑う」体験には「舞台上の振る舞いを見て笑えなかった」体験も含まれます。

一行日記続くかな♪（2021年1月〜4月）

１月

１月１日

深沢七郎「楢山節考」を読んだ。岩で歯を砕くファンキーおばあちゃんの話

１月２日

「トマホーク　ガンマンVS食人族」を観た。三が日に人間が股から真っ二つになる映画を見たからいい年になりそう

１月３日

M-12020、何回見ても面白い

１月４日

温泉施設で朝風呂してchill outでした。朝マも食べました。働きたくなーい

１月５日

冬休み最終日。一人でデニーズに行ってゴディパを食べました。途中の木くずみたいなゾーンがおいしかった！

１月６日

北斗晶チャンネルに倣って作ったとん平焼きがおいしかった。当分こればっかり食べちゃいそう

１月７日

既に締め切りを７日過ぎている原稿に、着手……しかし何について書くかは未定……

１月８日

お正月に浮かれて買った「あたしンち」全21巻を、読破……現行の進捗は、０……

１月９日

料理研究家のリュウジのレシピで作ったキムチ鍋おいしすぎる。白だしと生のにんにくってすごいんだ

１月１０日

初めてウーバーイーツを頼んだ。王将の天津飯が絶品だった！　締め切りを10日過ぎている原稿を、一応提出……

１月１１日

渋谷SPBS（おしゃれな本屋さん）で古着を売ってて、バーシティジャケットを買った。競馬場にいるおじさんみたいでかわいいんだ

１月１２日

早稲田演劇博物館の企画展「Inside/Out─映像文化とLGBTQ+」が良くて、私の好きな映画「妄想少女オタク系」について何か書きたくなった

１月１３日

節電のために昨日からエアコンをつけないでみているのですが、布団から一歩も出られなくなりました。

１月１４日

吉祥寺のサンドラッグで2000円分の買い物をしてピスケとうさぎのマスクケースをもらった。推し活

１月１５日

暖房問題の正解が出たかも。昼間は20度のエアコン＋足元に湯たんぽ、寝るときは（喉のために）エアコンを消して湯たんぽです

１月１６日

今日は暖かいと聞いたのでタートルネック一枚で春に向けてロケットスタートを切ったら日が落ちてから凍死しそうになりました

１月１７日

引っ越当初ベッドの上に本は置くまいと決意していたのに、どんどん寝るスペースが侵食されています……

１月１８日

家に母がやってきて、母の触れたところすべて私の直感に反するあり方になっている（皿の配置、牛乳の頭など）

１月１９日

軍鶏ってしゃもって読むんだ。軍鶏そばを食べました。

１月２０日

最近は白滝、もやし、人参、たまねぎ、舞茸、えのき、ねぎを醤油と生姜で味付けした腸活スープを1日2回飲んでいます。

１月２１日

「パラノーマル・アクティビティ」を観た。発火するところが好きだった。手持ちカメラだからゲロゲロに酔ったけど寝たら治った

１月２２日

今日で秋学期の授業が終わった。変な一年だったなあ

１月２３日

手つかずの締切が２つある・暗い・寒いで憂鬱になりずっとベッドで寝ていた

１月２４日

近所の古本屋さんで「私はゾンビと歩いた！」のDVDを買って観た。セットと照明がすごくて低予算て知ってびっくりした

１月２５日

白央篤司『自炊力』を読んだ。最近作るものがマンネリ化してきたから自炊レベルを上げたい

１月２６日

リュウジの二郎鍋を作ってみた。めちゃおいしかったけど汁が少なすぎたのと〆のラーメン煮込みすぎたのが改善点

１月２７日

ユニクロでヒートテックを買い込み、小杉湯に人力舎のなごみ子遊園地さんのインタビューが貼ってあったので読んだ

１月２８日

引っ越してから初めての雪だからバイトが終わってからしっかり眺めるぞと思ったのにバイトが終わったら止んでいた

１月２９日

爪を塗った。ネイルホリックのGY009にBL919を重ねるとはっきりしない色になってかわいい

１月３０日

明日が締め切りの原稿に、着手……芳しくない進捗……

１月３１日

一睡もせずにこれ伊藤聡「【雑記】なぜお笑い芸人の多くは、批評を嫌う傾向があるか」に対するライブシーンの一観客からの応答 - 💐を書き、本当にやらなきゃいけない原稿のために二徹目へ……

２月

２月１日

原稿を提出してミスドにすだまが宣伝してるやつ買いに行ったら売り切れでサイゼでたらふく食べた

２月２日

どこが南南東かわからないので回りながら恵方巻を食べた。おいしかった

２月３日

早起きしてミスドに並んでドーナツを買って帰ってきたら体調が最悪になり、布団で震えてた。コロナだったら嫌だ

２月４日

高校生の頃持ち歩いていた笹井宏之の歌集を何年かぶりに手に取った。当時水筒にアイスコーヒーを入れて飲んでいたので表紙がコーヒーまみれになってる

２月５日

ここ数日の体調不良の原因が分かった！！花粉だ！！

２月６日

「82年生まれ、キム・ジヨン」を観た。女性差別の描写を全部盛りにしてやるという気迫を感じてつらかったが、原作よりは前向きな話になってたような

２月７日

届いた電気・ガス代の請求書が高すぎて気絶しながらも色々なタスクをこなすことができて偉かった。

２月８日

初めて好きになった芸人はピースの又吉さんなのに今まで又吉さんのユーチューブは見たことがなくて、見てみたらとても良かった。

２月９日

西友で「タラの芽の天ぷら」という食べ物に初めて出会った。みんなタラの芽のこと知ってたの？

２月１０日

綿野恵太「石牟礼道子と憐れみの天皇制」（『子午線』vol.6）とか青木亮人『俳句の変革者たち　正岡子規から俳句甲子園まで』とか読んだ

２月１１日

朝いちでデニーズのパフェを食べたり、古本屋さんに行ったり、固まらないホワイトチョコと格闘したりした

２月１２日

「水を撒くきみを見ながら知ることが減ることだとは思わずにおく」（笹川諒『水の聖歌隊』より）良いな〜

２月１３日

地震怖かった(T_T)　流れてくる注意ツイートに従ってお風呂に水を貯め、簡易的な防災リュックを作り、枕元に靴を置いて寝た。

２月１４日

前から観たかった「台風クラブ」を観た！　私が映画で観たかったものはまさにこれだ、と思う瞬間があった

２月１５日

低気圧で一日中泣いてたし寝たら人生初の金縛りみたいなのに遭うし良くなかった

２月１６日

組版の教室の無料体験に行ってみた！　3月はインデザを使えるようになるぞ〜

２月１７日

朝起きてから4時間くらいベッドから起き上がれなくて焦ったけど、そのあとは銭湯に行ったり海鮮丼をテイクアウトしたりして良かった。

２月１８日

ここ数日の落ち込みは床が散らかっていて時々やってる脂肪燃焼ダンスみたいなのができてなかったせいもあると思って、片付けた。

２月１９日

「ADVANCEの二酸化炭素」を観に行った！面白かった！

２月２０日

朝からずっと苦行に取り組み続けて衰弱した心身に「寄席崎心中」が沁みた(T_T)　何周もしたい。

２月２１日

髪を切りに行った。今思えばショートカットの維持は大変だったな

２月２２日

朝階段で転んで携帯の音量調節ボタンが陥没した(T_T)　人一倍音量を調節するのでしんどい(T_T)

２月２３日

古本屋のついでに久々に大学の近くのモスバーガーでお昼を食べた。いつもいるおばあちゃんの店員さんがいてほっとした

２月２４日

家に帰ってからのメイク落とす・湯たんぽ作る・部屋温める・お風呂入る・髪乾かす・寝るの流れがスムーズにできて良い日だった。

２月２５日

木曜日なのになぜか金曜日だと思い込んでいたので明日もバイトがあると気付いて最悪に

２月２６日

バイトで頭を使いすぎて脳味噌が一本の紐に

２月２７日

本棚を組み立てにきてくれた父によってこの部屋に初めて花がもたらされ、お友達とおいしいケーキを食べて生活が充実へ

２月２８日

バカみたいなハート柄のパジャマセットを買ったので家のなかでもハッピーでいたい

３月

３月１日

父が持ってきてくれた桃の花が朝見たときより昼見たときのほうが開いてて、生き物ってすごい……と思った。

３月２日

組版の教室のあと気になってた餃子屋さんに行ったら二組のカップルに挟まれる形での相席しか空いてなくて死にたかった。餃子はおいしかった

３月３日

実家の近くに用事があり、母に武蔵野茶房のハヤシライスとおいものパフェとクリームソーダを食べさせてもらった。おばあさまの認知症が足湯でちょっと治ったらしい

３月４日

実家を出て二番目に良かったことは、最寄りのレディースクリニックで「妊娠・出産のビデオ」を見せられなくて済むこと。

３月５日

１か月ほど調子がおかしかったパソコンの充電器がついに壊れ、なんとかスマホでバイトを続けたがそのスマホも壊れてるのでひやひやした。

３月６日

いよいよ春の訪れを感じるので倉橋ヨエコの「桜道」を聴きながら小杉湯へ／無印で適当な収納を購入したときしか満たされない心の部分があるな

３月７日

幽霊会員してるサークルの勉強会に参加した。前登志夫、松平修文、山崎方代、高瀬一誌は読もうと思った（男性歌人ばっかり！）

３月８日

バイトのあともしなきゃいけない作業があり憂鬱だったのでアイスボックスにハイボールを作ってみた。おいしかった

３月９日

バイト終わりに近所に新しくできたスーパーに行ってみた。浮かれてしゃぼんだまとかわたがしとか買ってしまった

３月１０日

新しいスーパーを気に入りすぎて用もないのに行って特売品のお菓子とか焼きたてのパンとかを買った。太る

３月１１日

組版の教室の２日目で最終日。自分のお金で自分のできることを増やすって楽しいんだなあと思った／セブンの鯖のお弁当おいしい！

３月１２日

さっそくインデザインでポートフォリオみたいなものを作ったらけっこうそれらしくなったけどデータを速攻で捨ててしまい、修正できなくなった……

３月１３日

デカい締切に向けて原稿を書いているので一行日記が滞りがちになってる／雨と雷がすごかったけど、ポトフ作ってたら止んでいた

３月１４日

映画『あの頃。』を観た。去年買ったアコースティックギターまた弾こうと思ったのと、今度シチュー作ろうと思った

３月１５日

お友達とケーキを食べてから「起立！日本大陸」を観た。面白かった～

３月１６日

バイトが単純作業だったので中島女の子さんのツイキャスの録画を聞き、聞き終わったので歌いながらやった。ずっとこれがいい

３月１７日

勇気を出して下着屋さんに行き、サイズを測ってもらったらアンダーが10センチ減っていた。アンダーって減る？

３月１８日

「ピスケとうさぎ」というキャラクターのおかげで生き延びられた時期があるので、新しいスタンプが出たら値段がやや高めでも買ってしまう

３月１９日

私としたことが締め切りの3日前に原稿を提出してしまった。原稿って早めに着手したら早めに提出できるんだ

３月２０日

昨晩他の人の写真と鏡の中の自分の顔を見比べて「変な顔！」と落ち込んでいたら、今朝鏡が割れました

３月２１日

一日中俳句を読んだ。この春休みで俳句と和解できてよかった。まさか自分が高濱虚子―岸本尚毅ラインを好きになるなんて思ってなかった

３月２２日

自分は低気圧で頭痛になるのではなく、気圧が上がっている最中に頭痛に襲われる体質だと判明……バイト中の眠気もしんどい〜

３月２３日

「煉獄」面白かった！　久しぶりのライブ一人参戦はちょっと寂しかった。帰りはバーキンをテイクアウトして中野のどこでもない場所に立って食べ、小杉湯で脱力した

３月２４日

朝はゴンチャへタピオカを飲みに、昼は中野へ桜を見に、夕方はスーパーへ買い出しにと活発に活動できた

３月２５日

バイトのあと2人の人と電話で合計6、7時間話した。私は電話が好きなのかも

３月２６日

古本価格が15000円になってる本をはるばる電車に乗って図書館に借りに行った。図書館の前の公園のベンチで桜を眺めた

３月２７日

顔タイプ・骨格・パーソナルカラーの診断を受けた！化粧すればするほど顔面が汚くなる理由がわかって救われた（泣）

３月２８日

いつも行ってる美容院で髪を切ってもらった。美容師さんからマグ万平さんのサウナのユーチューブを見た話を聞いた

３月２９日

意気揚々と古着屋さんに出かけて春夏用の服を3着買った。黒い服ＬＯＶＥ

３月３０日

パーテーション越しに人と話す機会があったけど何も聞こえなかった。ユーチューブとかでよく見るから聞こえるんだと思ってたけど、聞こえないんだ

３月３１日

履修登録の最終日だから夜は履修登録するぞと意気込んで18時にパソコンを開いたら履修登録が17時まででワロタ

４月

４月１日

高円寺で鮮やかなピンクのズボンを買って、ハニービークレープのクレープを食べた。ピンクのズボン何と合わせて着ようかな……

４月２日

急に喉がイガイガしてゲ！と咳き込んで不安になったけど、その後何もないのでお茶の葉っぱが喉に引っかかっただけだったっぽい。いつまでびくびくしないといけないんだろう

４月３日

お花見お花見♪と軽い足取りで公園に向かったらほとんど葉っぱだった。テレビを買って、来年は開花予測をちゃんと見るんだ……涙

４月４日

履修登録（2次登録）をする一日にするぞ……と思っていたけど嫌すぎて着手するのが22時過ぎになった。そのあと3時間かけてなんとか登録した

４月５日

明日から学校が始まる憂鬱で伸びていたけど、好きな古着屋さんでMILKの赤いスウェットを買って少し元気に……

４月６日

履修登録に失敗したので2次登録してのこのこ教室に向かったら、2次登録者にはオンラインに変更になった旨の連絡が来ていませんでした……

４月７日

ギリシャラブの新譜を聴いた。ギリシャラブを聴くたびこんなに貧しい国で貧しさに抗する（メロディー、歌詞、歌い方の）音楽を奏でることの勇気に打たれる

４月８日

時々利用している海鮮丼屋さんが雨の日はお吸い物をサービスしてるらしくて、もっと好きになった。ごま玉丼がおいしい

４月９日

オンラインの英語の授業に出席した。日本文学専攻なのをいいことに英語の勉強を大学受験以来していないのに、期末には英語のレポートもあるらしい。どうなっちゃうんだろう

４月１０日

幼稚園ぶりにびっくりドンキーでランチを食べた！　幼稚園のときは近くにびっくりドンキーがあったのでよく行っていた。最近ちょうどびっくりドンキーのことを思い出してたので嬉しかった。

４月１１日

家から１分のリサイクルショップでテレビを買った。うっすら笑いながらテレビを抱きかかえて歩く女になった／テレビ熱が高いうちに吉祥寺のヨドバシでコードも買った

４月１２日

わくわくしながらテレビを点けたが眩しくてすぐに消してしまった。お友達が「芸能人格付けチェック」について教えてくれた。GACKTが一人で部屋に閉じ込められていても驚かないぞ

４月１３日

花粉のシーズンが終わったので、心置きなく窓を開けて換気できて涙が出るほど嬉しい。洗濯物も外に干せるんだ……／先月末に割れた鏡をやっと捨てる体勢に持っていけた。あとはシールを買わないと

４月１４日

届いたテレビスタンドを2時間くらいかけて組み立てた。そのあと高さを変えようとコードをつないだままテレビを外したら死にかけたけどなんとかなった

４月１５日

フェミニズムに多くを期待しなくなってやっとフェミニズムと和解できた気がする。最近は障害学に興味があるので荒井裕樹対談集『どうして、もっと怒らないの？』を読み始めた

４月１６日

母が色々と食べるものを持ってきてくれた。実家を出てから単純に両親と衝突する回数が減って、というかほぼなくなって本当に良かったと思う

４月１７日

テレビでジョブチューンを見てガストに行きたくなった。ジョブチューンは難しい顔をした料理人がおいしいものを食べてにこにこしたり、作った人が認められて喜んだりしていて精神的な負担が少ない。

４月１８日

行ってみたかった渋谷の古着屋さんに行ってみた。どうやって着るのかわからない服とかたくさんあって面白かった。

４月１９日

お友達とカレーを食べて「日本大陸」を観に行った。面白かった！　好きな人たちがみんな使うから、一時期の中野440くらいシアターかざあなに行ってる気がする

４月２０日

近所の中華料理屋さんで出前を取ろうとしたらまん延防止なんたらの影響で20時までと言われ食べられなかった。これが夕食難民か……（；；）

４月２１日

バイトが終わってから３人の人と合計７時間20分電話した。コロナがなかったら自分がこんなに電話好きって気付かなかっただろうな

４月２２日

授業で見せてもらった演劇が面白かった。演劇もちゃんと見たら面白いんだろうなと思うけど、金銭的な余裕がないとちゃんと見るのは難しそうなので距離を取っている

４月２３日

ティッシュラッシュが出るので「ライジングドラゴンボール亭」に行った。また月一でティッシュラッシュが見られるなら通おうと思ったけど、次いつやれるかは未定らしい（；；）

４月２４日

人生初のコンタクトを作りに眼科に行った。緑内障の疑いがあると言われたので５月に再診しないといけない。早期発見できて良かった

４月２５日

オルガナイザーGXの藤本さんと柴田ぼんくらさんのゲーム実況配信を眺めながらほろよいのクリームソーダとセブンのねぎ焼きを食べた。配信７時間くらいやってた

４月２６日

久しぶりにバイトで躓いた。社員にヘルプを出さず自分でなんとかしようとするとうまくいかない傾向にあるので、早めに助けを求めるようにする

４月２７日

お友達とパフェを食べたあと「煉獄」を観に行って面白かった。一客としては、少しでも多くのライブ主催団体にライブを中止してほしくない

４月２８日

お店を開けてる古本屋さんを応援するぞ！とバイト後に現金を握りしめて吉祥寺と三鷹に行った。連休中に行きたい本屋さんがあと２軒ある

４月２９日

昨晩髪が半乾きの状態で寝落ちしたら今世紀最大級の寝癖がついてちゃんと元に戻るのかと恐ろしくなった。／お気に入りのスーパーで「可愛いみるくぼう」という熊本銘菓？を買った。熊本にまた行きたい

４月３０日

夕方にホタテーズの解散を知り、バイトが終わってから新宿紀伊國屋と模索舎に行き、平岡直子さんの歌集を読み、ホタテーズの解散を悲しみ、泣きそうになった

2020年5月27日 ADVANCE FREAK2020 vol.2

ADVANCE FREAK初の無観客配信。

視聴人数見たかんじライブよりも少し多いくらいの人がADVANCEの新ネタを見ていたのかなというかんじがして、こんな状況ではありますがこれをきっかけにライブに人が増えたらいいなと思いました。

（ライブに人が増えてほしい、みたいなことも言いにくい世の中になってしまいましたね）

🐟

OP

配信をやってみて、ライブの方が楽というお二人の感触。

ユウキさん「１本目、意外かもしれないけど漫才です」

カズキさん「意外じゃねえよ！コントでも意外じゃないけどな！」

１本目　カツカレー（漫才）

２本目　薬局（コント）

時事コント！とても面白く、「2020年4月コント！」という入りも良かったです。

ネタ終わりのユウキさん「マスクをしているので、声が通りにくいので、声を張ったのが面白かったです！」

たしかに二人ともマスクをしているのにちょうど良い音量で聞こえたので、声量が大きくなった賜物だなと思いました😊

３本目　冷蔵庫（漫才）

４本目　キャンプ（漫才）

５本目　すごい面接（コント）

絵のインパクトが強くて笑いました。

絵はユウキさんの自作。上手でした🐟

６本目　小説（コント）

一番笑ったところのスクショタイムをEDで設けてくださってうれしかったです😭

小道具の本は森見登美彦『四畳半神話大系』。（ラインライブ情報）

システムではなく関係の笑いというか人間の笑いというかんじで、ユウキさん演じる登場人物が無邪気に怖くて良かったです。

７本目　運動の話（漫才）

今回は３、４、７本目がシステムや仕掛けのある漫才だったと思うのですが、この７本目が本当～～に最初から最後まで余すところなく面白くて最高！！！！！でした。

冒頭の一言でシステムを説明してすぐ本筋に入る見事さにかなり感銘を受けましたが、EDのトークで「フリを足します」とのことで、たしかにそうした方がわかりやすいかも。。と思いました。でも今回のバージョンもとても好きでした。

今回の８本の中で一番好きでした……オチも好き。

早くこのネタをライブで見られる日がくるといいな～　すぐにまた見たくなるネタでした！！

８本目　ライブの生配信（コント）

一言目からめちゃくちゃ面白いし、内容も絶妙にわかるラインを突いてきてとても好きでした。

あの絵はフリー素材だと思ってたらユウキさんの手作りだそうで、すご！と思いました。

ED

自粛期間中にやってきたことの答え合わせのような回だった、という振り返り。

🐟

自粛期間の（一応の）締めくくりのようなADVANCE FREAKでした。全然また感染爆発が起きるかもしれないし、ADVANCEの自主ライブを生で見られるようになるのはまだいつになるかわからないけれども……

自粛期間中ADVANCEが毎日何かしらを更新してくれていたのは心の支えになりました。

これらのネタが動画の販売でまた見られるのとても嬉しいです。

4月3日〜9日 ADVANCE WEEK

一ヶ月遅れですが、4月3日から9日までの7日間、ADVANCEがネタを30本配信する「ADVANCE WEEK」の手書き感想まとめ＋全体の感想です。

4月3日

4月4日

4月5日

4月6日

・カズキさんが「自分のバースがちゃんとできるか不安だわ」と言っていて面白かったです。バースだったんだ

4月7日

4月8日

4月9日

質問コーナー

 6日目と7日目はネタ後に質問コーナーがありました。

出てみたいライブ、劇場

・「天翔M閃（あまかけるえむのひらめき）」……日本橋UPsでやっている、M-1三回戦以上の人が呼ばれているライブ。じぐざぐさんが出ていたので東京芸人でも出られるのではないか。

他にも大阪はZAZA  POCKET'SやZAZA BOX、新しい亀など色々出たい。

・名古屋はホリンピックのライブやスタジオラッシュなど。

・東京はそんなにない。よしもとの劇場くらい。大宮や幕張など。∞ドームステージⅠ、ステージⅡのライブに呼ばれたい

感想

何もかも体験したことがない春休みの思い出の一つになりました。

時は少し遡って、3月30日、私はADVANCE FREAK2020vol.1に行くつもりでした。

当日の昼、バイトをしながらコロナ関連のニュースを眺めていたらなんだか息苦しいような気がしてきて、熱もありそうだったのでライブを泣く泣くキャンセルしました。ADVANCE FREAKだけはADVANCEを好きになってから欠かさず行っていたので悲しかった。

家に帰って熱を測ったら7度8分あって、本当にキャンセルしてよかったとそれだけは自分の判断を褒めたい気持ちでしたが、数日は不安な日々が続きました。

ツイッターを見ても「なんかもう……死にます！若い人もいきなり重症化して死ぬ！」みたいな記事ばかり目に入ってきて、急に息ができなくなったらどうしようとか、両親にうつしたらどうしようとか、悪い想像ばかりしてしまいました。

そんな中で、自室に自主隔離されながら観たADVANCE WEEKでした。

毎日声を出して笑えて気持ちが楽になったし、こんな状況の中でADVANCEが本当に楽しそうにネタをしている姿に心底救われました。

私が「全お笑いで一番好き」と言い続けてきたネタ「タイトル無し」も見られたし！

youtu.be

お笑いを含め、ライブ型の娯楽がこんなに苦境に立たされているときだというのに、一番ダイレクトにお笑いに救われました。

まだ先は見えないけど、家からできる範囲のサポートをして、再開した暁にはお笑いライブにたくさん行きたいと、願っています。

明日5月11日（ADVANCEの誕生日！）からのADVANCE WEEKⅡもとっても楽しみです！

観た映画を好きだった順に並べる １

映画に縁がなく、どちらかといえば苦手意識すらある人生を送ってきたのですが、有名なやつくらいは観ておいた方がいいのかな……と思うことが増えてきたので、観ることにしました。

あと2年くらいは学生なはずなのでその間に1000本というのが目標です。

これから50本観るごとに好きだった順に並べるという記事を更新するつもりなので、「観た映画を好きだった順に並べる　２０」で目標達成ということになります。

今回は2020年2月28日～3月31日の記録です。

好きだった順＋感想

１．『ファンタステック・プラネット』
ルネ・ラルー監督／1973年／フランス・チェコスロヴァキア

これより好きな映画あるのか不安になるのでもう殿堂入りにしたい。
すべてがこのようであってほしい

２．『魔術師』
イングマール・ベルイマン監督／1958年／スウェーデン

「喋れない（ふりをしている）インチキ魔術師」の話、好きに決まってるしロマンしかない！
前半のときめきの最大風速がすごかった

３．『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
ジム・ジャームッシュ監督／1984年／アメリカ・西ドイツ

好きなところを絞って挙げるのが難しいくらい良いところがたくさんあった
見てる間ずっとうっすら幸せになれる映画でした

４．『ゴジラ』
本多猪四郎監督／1954年／日本

ゴジラが街をメリメリと破壊する様が最高～でした♡
シン・ゴジラのゴジラはCG技術のおかげか崇高な雰囲気すら帯びていたけど、このゴジラは作り物感と生き物感の同居が禍々しさを生んでいてかなり怖かった

５．『ヘアスプレー』
アダム・シャンクマン監督／2007年／アメリカ・イギリス

アッパーでハピな良い映画でした
これは良いジョン・トラボルタ
リメイクらしいので元のも観てみたい

６．『東京物語』
小津安二郎監督／1953年／日本

「老人が死ぬ映画」にめちゃくちゃ弱いので、これ「老人が死ぬ映画」だ！と気付いてから泣き通しでした
原節子きれいだった

７．『肉体の門』
鈴木清順監督／1964年／日本

映像のテンションがずっと高くて、濡れ場で逆に落ち着くみたいな珍事が起きてた

８．『狩人の夜』
チャールズ・ロートン監督／1955年／アメリカ

ハイパーおもしろムービーでした
一作の中で次々に表情を変えるので飽きずに観られた

９．『パーマネント・バケーション』
ジム・ジャームッシュ監督／1980年／アメリカ

ぬるっと踊りだしたりぬるっと車盗んだりするところがよかった

１０．『仮面／ペルソナ』
イングマール・ベルイマン監督／1966年／スウェーデン

オープニングのモンタージュにびっくりしました

１１．『道』
フェデリコ・フェリーニ監督／1954年／イタリア

普通に泣きました　ジェルソミーナ；；；

１２．『叫びとささやき』
イングマール・ベルイマン監督／1973年／スウェーデン

１３．『処女の泉』
イングマール・ベルイマン監督／1960年／スウェーデン

ベルイマン、お堅そうだし絶対つまんないでしょ……と思いながら観たらめちゃくちゃ面白くて良い意味で裏切られました
登場人物の顔のクローズアップが多くてわかりやすいです

１４．『世にも奇妙な物語』
ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ監督／1967年／フランス・イタリア

フェリーニの『悪魔の首飾り』が別格ですごかったです

１５．『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』
小津安二郎監督／1932年／日本

「学校は面白いかい？」と訊かれた子供が「学校に行くのも面白いし帰ってくるのも面白いけど……その間がどうも気にいらないね」って答えててオシャレだった

１６．『貴族降臨ーPRINCE OF LEGENDー』
河合勇人監督／2020年／日本

LDHにハマっているお友達に連れていってもらいました
画面がずっとパチンコくらい明るくて楽しかった

１７．『魔法少女を忘れない』
堀禎一監督／2011年／日本

好きな監督のまだ見たことないやつだったので見ました
一般的にはクソ映画なんだと思うけど前半はとても好きでした
同じ監督の原作モノの『妄想少女オタク系』は超名作です

１８．『パレードへようこそ』
マシュー・ウォーチャス監督／2014年／イギリス・フランス

個人的に、ゲイの男の子とレズビアンの女の人が同じベッドに寝て「ストレートだったらキスするところね」って言って手をつなぐシーンでボロボロに泣いてしまった

１９．『パルプ・フィクション』
クウェンティン・タランティーノ監督／1994年／アメリカ

みんなが言ってる『パルプフィクション』ってこれか！と嬉しく思いました
ジョン・トラボルタかわいい～

２０．『ポンヌフの恋人』
レオス・カラックス監督／1991年／フランス

ジャケットだけ見て「芸大生のキャンパスライフ」みたいな話を想像していたら全く違いました
映像がめちゃくちゃに良かった

２１．『12人の怒れる男』
シドニー・ルメット監督／1957年／アメリカ

２２．『おとなのけんか』
ロマン・ポランスキー監督／2011年／フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン

この二本は会話劇
会話劇は好きです

２３．『トレインスポッティング』
ダニー・ボイル監督／1996年／イギリス

ヤク中が大騒ぎしていて良かった
プライマルが楽曲提供してるのを後から知ったのでまた観たい

２４．『アニー・ホール』
ウディ・アレン監督／1977年／アメリカ

笑えたけど、「文学部の男」って全員こういうかんじだ……と思ってからは妙に身につまされてしまいしんどかった

２５．『シド・アンド・ナンシー』
アレックス・コックス監督／1986年／イギリス

ヤク中大騒ぎ映画
薬物を買うための金を親に無心して断られて電話ボックス破壊するシーン笑いました

２６．『血を吸うカメラ』
マイケル・パウエル監督／1960年／イギリス

人間が怖い系のホラー映画だったのでなんとか観られた

２７．『人生タクシー』
ジャファル・パナヒ監督／2015年／イラン

イランの映画の上映基準の話が興味深かった

２８．『T2　トレインスポッティング』
ダニー・ボイル監督／2017年／イギリス

ベグビーが好きなんですがまあレントンと再会したらそうなるよねと思った
ラストシーン良かった～～～

２９．『アンダルシアの犬』
ルイス・ブニュエル監督／1928年／フランス

ロバの腐乱死体を載せたピアノ2台を引っ張るシーン爆笑でした

３０．『岬の兄妹』
片山慎三監督／2018年／日本

すごくエグかった……

３１．『LONDON CALLING／ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』
ジュリアン・テンプル監督／2007年／アイルランド・イギリス

３２．『オアシス：スーパーソニック』
マット・ホワイトクロス監督／2016年／イギリス

実はまだノエルとリアムの顔の見分けがちゃんとはできない

３３．『ギミー・デンジャー』
ジム・ジャームッシュ監督／2016年／アメリカ

このへんはバンドの伝記映画で本数を稼ごうとしていたときに一気に観たので記憶が曖昧
犬の首輪を見てあれかっこいい！てなって真似して赤い首輪をしだしたイギー・ポップがセクシーだった

３４．『リュミエール！』
ティエリー・フレモー監督／2016年／フランス

昔の人は水蒸気がうつってるだけでスゲ～！てなってたらしくてカワイイ
汽車の構図とか今の映画でもよく見るので勉強になった

３５．『エレファント・マン』
デヴィッド・リンチ監督／1980年／イギリス・アメリカ

デヴィッド・リンチ観るんだったらもっとカルトに振り切れたやつを観たらよかった

３６．『ウィズネイルと僕』
ブルース・ロビンソン監督／1987年／イギリス

そんなに好きになれなかったけどラストシーンだけぐっときた

３７．『フェスティバル・エクスプレス』
ボブ・スミートン監督／2003年／イギリス

フライング・ブリトー・ブラザーズの「レイジー・デイズ」の歌詞の和訳がかわいかった

I'm gonna make you worry none about your income tax（税金の心配を忘れさせてやる）

３８．『ストップ・メイキング・センス』
ジョナサン・デミ監督／1984年／アメリカ

トーキング・ヘッズ好きなんだけど映像見ると「肩パッドでかくない？」とか「ダンスはこれで合ってるの？」とか気になってしまうので音源だけで楽しむのが良いのかもと思った

３９．『コントロール』
アントン・コービン監督／2007年／イギリス・アメリカ

バンドマンの内面に興味が持てなかった

４０．『ふたりのヌーヴェルヴァーグ　ゴダールとトリュフォー』
エマニュエル・ローラン監督／2010年／フランス

ゴダールとトリュフォーがジャン・ピエール・レオを取り合ってたって話とか勉強になった

４１．『牯嶺街少年殺人事件』
エドワード・ヤン監督／1991年／台湾

音も字幕もなく純粋に映像だけで観たら楽しめたと思う
主人公と主人公のお兄さんの顔の見分けがついてないことに二時間くらい気がつかなくて終わりだった

４２．『二十四時間の情事（ヒロシマ・モナムール）』
アラン・レネ監督／1959年／フランス・日本

ちょっと『エデン、その後』を思い出したけど『エデン、その後』よりは良かった
歓楽街のネオンサインをモノクロで撮ったときの美しさが見られて良かった

４３．『あこがれ／大人は判ってくれない』
フランソワ・トリュフォー監督／1959年／フランス

『あこがれ』はTo LOVEるみたいな話だった（To LOVEる読んだことないけど）

４４．『シェルブールの雨傘』
ジャック・ドゥミ監督／1964年／フランス・西ドイツ

部屋の内装や家具と登場人物の服の色を揃えるとか、色彩へのこだわりがすごかった

４５．『月曜日のユカ』
中平康監督／1964年／日本

加賀まりこがびっくりするくらいかわいかった

４６．『現金に体を張れ』
スタンリー・キューブリック監督／1956年／アメリカ

妻に浮気されてる男がずっとウザかった

４７．『エデン、その後』
アラン・ロブ・グリエ監督／1970年／フランス・チェコスロヴァキア

カラオケのPVみたいな映像としか思えずつらかった

４８．『ラブホテル』
相米慎二監督／1985年／日本

４９．『理由なき反抗』
ニコラス・レイ監督／1955年／アメリカ

５０．『サタデー・ナイト・フィーバー』
ジョン・バダム監督／1977年／アメリカ

『サタデー～』、ダンス映画なのにダンスシーンが魅力的じゃないって致命的では
心がないのでラブストーリーに興味が持てない……

観た順

2020年2月28日
『シド・アンド・ナンシー』
アレックス・コックス監督／1986年／イギリス

『ラブホテル』
相米慎二監督／1985年／日本

『LONDON CALLING／ザ・ライフ・オブ・ジョー・ストラマー』
ジュリアン・テンプル監督／2007年／アイルランド・イギリス

2月29日
『パルプ・フィクション』
クウェンティン・タランティーノ監督／1994年／アメリカ

『トレインスポッティング』
ダニー・ボイル監督／1996年／イギリス

『ファンタステック・プラネット』
ルネ・ラルー監督／1973年／フランス・チェコスロヴァキア

『エデン、その後』
アラン・ロブ・グリエ監督／1970年／フランス・チェコスロヴァキア

3月1日
『おとなのけんか』
ロマン・ポランスキー監督／2011年／フランス・ドイツ・ポーランド・スペイン

『オアシス：スーパーソニック』
マット・ホワイトクロス監督／2016年／イギリス

『ギミー・デンジャー』
ジム・ジャームッシュ監督／2016年／アメリカ

『ストップ・メイキング・センス』
ジョナサン・デミ監督／1984年／アメリカ

3月2日
『パーマネント・バケーション』
ジム・ジャームッシュ監督／1980年／アメリカ

3月3日
『ふたりのヌーヴェルヴァーグ　ゴダールとトリュフォー』
エマニュエル・ローラン監督／2010年／フランス

3月4日
『人生タクシー』
ジャファル・パナヒ監督／2015年／イラン

『パレードへようこそ』
マシュー・ウォーチャス監督／2014年／イギリス・フランス

3月5日
『岬の兄妹』
片山慎三監督／2018年／日本

3月6日
『現金に体を張れ』
スタンリー・キューブリック監督／1956年／アメリカ

3月7日
『あこがれ／大人は判ってくれない』
フランソワ・トリュフォー監督／1959年／フランス

3月8日
『エレファント・マン』
デヴィッド・リンチ監督／1980年／イギリス・アメリカ

3月9日
『月曜日のユカ』
中平康監督／1964年／日本

『サタデー・ナイト・フィーバー』
ジョン・バダム監督／1977年／アメリカ

『シェルブールの雨傘』
ジャック・ドゥミ監督／1964年／フランス・西ドイツ

3月10日
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
ジム・ジャームッシュ監督／1984年／アメリカ・西ドイツ

『牯嶺街少年殺人事件』
エドワード・ヤン監督／1991年／台湾

3月11日
『ゴジラ』
本多猪四郎監督／1954年／日本

3月12日
『理由なき反抗』
ニコラス・レイ監督／1955年／アメリカ

『狩人の夜』
チャールズ・ロートン監督／1955年／アメリカ

3月13日
『ポンヌフの恋人』
レオス・カラックス監督／1991年／フランス

3月14日
『12人の怒れる男』
シドニー・ルメット監督／1957年／アメリカ

『ウィズネイルと僕』
ブルース・ロビンソン監督／1987年／イギリス

『T2　トレインスポッティング』
ダニー・ボイル監督／2017年／イギリス

3月15日
『処女の泉』
イングマール・ベルイマン監督／1960年／スウェーデン

『コントロール』
アントン・コービン監督／2007年／イギリス・アメリカ

3月17日
『アンダルシアの犬』
ルイス・ブニュエル監督／1928年／フランス

『叫びとささやき』
イングマール・ベルイマン監督／1973年／スウェーデン

『リュミエール！』
ティエリー・フレモー監督／2016年／フランス

3月18日
『世にも奇妙な物語』
フェデリコ・フェリーニ他監督／1967年／フランス・イタリア

3月20日
『魔法少女を忘れない』
堀禎一監督／2011年／日本

『道』
フェデリコ・フェリーニ監督／1954年／イタリア

『肉体の門』
鈴木清順監督／1964年／日本

3月22日
『東京物語』
小津安二郎監督／1953年／日本

3月24日
『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』
小津安二郎監督／1932年／日本

3月25日
『魔術師』
イングマール・ベルイマン監督／1958年／スウェーデン

3月26日
『フェスティバル・エクスプレス』
ボブ・スミートン監督／2003年／？

3月27日
『貴族降臨ーPRINCE OF LEGENDー』
河合勇人監督／2020年／日本

『血を吸うカメラ』
マイケル・パウエル監督／1960年／イギリス

3月30日
『仮面／ペルソナ』
イングマール・ベルイマン監督／1966年／スウェーデン

3月31日
『ヘアスプレー』
アダム・シャンクマン監督／2007年／アメリカ・イギリス

『二十四時間の情事（ヒロシマ・モナムール）』
アラン・レネ監督／1959年／フランス・日本

『アニー・ホール』
ウディ・アレン監督／1977年／アメリカ

さいごに

U‐NEXTのおかげで私のように集中力がなく、TSUTAYAで借りてきたDVDも観ないまま返してしまいがちな人間でも映画が観られるようになって良かったです。

音楽と違って映画は聴覚と視覚両方持っていかれるので他のやるべきこととどう両立していくかが課題だと感じました。

引き続き映画を観ます。